2015年5月11日月曜日

ボーダーコリーの遺伝病について「キャリア」の誤解 



こんにちは。
今日は近況とかではなく、ただの独り言です。






いろいろ考えさせられる遺伝病について。



ボーダーコリーには得に知られてる遺伝病が4つありますね。

■CL (セロイドリポフスチン症)
■TNS (捕捉好中球症候群)
■CEA (コリーアイ/網膜脈絡膜形成不全)

□先天性股関節形成不全 



最初の3つ・CL,TNS,CEAはメンデルの遺伝法則に基づき遺伝性疾患が継承される遺伝病です。
父犬、母犬のそれぞれから形質や病気に関連する因子のコピーをひとつずつ受け継ぐ常染色体劣性遺伝形式です。


親の持つ因子とは3種類あります。
 

ノーマル:病気の継承なし 【100㌫病気の発症なし】
キャリア:病気の因子をひとつ持っている。【100㌫病気の発症なし】
アフェクテッド:ほぼ100㌫発症の可能性あり。



遺伝法については、

親がどちらもクリアーでしたら100㌫ノーマルの遺伝子が受け継がれ、親のどちらかがキャリアでしたら50%の確率でキャリア、50%の確率でノーマルの子犬が生まれてきます。
親のどちらもキャリアの場合は50%の確率でキャリア、25%の確率でノーマルの子犬が生まれてきます。更にアフェクテッドの子犬を25%の確率で作ってしまいます。また、全てがアフェクテッド、またはノーマルになる場合もあります。

そこで、今日のテーマは「キャリア」について。
キャリアとは↑に書いてあるように、因子をひとつ持っている犬の事です。
「キャリア」 の犬が「ノーマル」の犬に比べてどう違うのか?????? 
答えは繁殖だけの問題であり、
その子自体はノーマルの犬となにも変わらないです
ふつうの生活の違いはありません

どちらも健康な子です。 病気の発症は1秒も心配はいりません。



分かりやすく説明すると、、

キャリアは英語のCarrier(持ってるの意)から来ている単語です。
持っている。という事でその子自体には表れないものです。
このキャリアは遺伝病だけではなく、毛色でも使われています。

例えばブラック&ホワイトのボーダーコリー2頭Aちゃん&Bちゃんいるとします。


1頭目のAちゃんはブラック&ホワイトのみの遺伝子をもつボーダー。 何回繁殖してもこの子のブラック&ホワイトの形質だけ子犬達に遺伝されます。

2頭目のBちゃんはブラック&ホワイトでありながらレッドのキャリア犬。 交配相手がブラック&ホワイトだけど同じようにレッドのキャリア犬だと…、パンパカパーン! なんと、レッドの子犬が産まれまるのです!!


というような感じでBちゃんはレッドのキャリア犬で子犬達にその色を出すことができるだけで…
Bちゃん自体は、どう願っても、どう想像してもレッド&ホワイトではなく、ブラック&ホワイトの犬です。将来、レッド&ホワイトに突然変わることもありません(笑) 生涯ずーっとブラック&ホワイトのままです。
遺伝病のキャリア犬も同じ。

繰り返し言いますが、キャリアは繁殖だけの問題であってその子自体にはこれっぽちも悪い事・マイナスな事は1000000㌫ありません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



 
常染色体劣性遺伝形式で遺伝する遺伝病は、正しい組み合わせの繁殖で発症を防ぐことができます。
とても簡単な遺伝子検査で、その子がもっている因子を調べる事ができます。


正しい(発症犬を生み出さない)組み合わせとは

クリア×クリア

クリア×キャリア 



絶対に避けるべき繁殖は


キャリア×キャリア

キャリア×アフェクテッド

アフェクテッド×アフェクテッド


です。 


キャリア犬を繁殖に使うべきではないとう意見もありますが、

私は、キャリアがどうこうではなく、繁殖者の責任感を問います。



発症犬を生み出してしまうのは、きちんと検査をしなかった事からの結果であり、
そのような無責任な者が繁殖に手を出すべきではないと思います。 



キャリア犬を繁殖に使っても、正しい組み合わせで繁殖するなら、それも間違ってはいません。 
キャリア犬は繁殖の問題だけで、その犬自体にはなにも悪いことはありませんので。 

遺伝子検査に頼る時代になり、キャリア犬を繁殖に使わない意見の方は海外ではほとんどいません。
もちろん、なにもかもノーマルが一番理想です。 そのほうがその子の欠点をカバーできる相手がキャリアでも安心して繁殖できるからです。 





最後に一番に願うことは



「全ての繁殖犬に遺伝子検査を。」

ブリーダーが責任を持てば、遺伝病を防ぐ事ができる。 

ブリーダーの義務でもあると思う。

 あ、そして「キャリア」についても正しい知識を。。




 
 以上、なんかごちゃごちゃしてるけど、今日の独り言でした~
最後まで読んで下さった方ありがとうございます。












※当犬舎の遺伝性疾患に対する取り組みはこちらのページに記載しております。
当犬舎から巣立つ子犬達はCL,TNS,CEAの発症は100㌫ございません。
今後はMDR1、PLL、 CMCD の検査も実施していく予定です。


 何度か、遺伝子検査機関を聞かれた事がありますが、
当犬舎はOrivet Genetic Pet Care を利用させて頂いております。
アメリカにラボを持つ検査機関で、とても信頼できるところです。 世界中のブリーダーが利用しています。
遺伝病だけではなく、毛色の遺伝子検査も可能です。


繁殖をされる方、どうぞご利用くださいませ。



それでは~

 
 
 
 
 
 
 
とう 

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